箸は日本の食文化に欠かせない道具ですが、その捨て方にはマナーや風習があります。
そこで、箸の正しい捨て方について、知っておきたいポイントを紹介します。
箸の正しい捨て方をチェック!
割り箸や木製のお箸は「可燃ごみ」の区分でごみに出せますが、その前に折ってから捨てるのがおすすめです。
これは、使用したお箸には人の霊が宿るとされているため、折ることで霊を自分の元に帰らせるという考え方に基づいています。
また、紙に包んで捨てるとよいとされています。
白い紙を使うとさらに良いと言われています。
ただし、祝い箸や縁起物の箸は別です。
祝い箸はお正月や結婚式などの晴れの日に使用するお箸で、中央が太く両端が細い形状になっています。
祝い箸は縁起物なので、間違った捨て方で処分するのはNGです。
お正月に使用した祝い箸は、1月15日の「左義長(さぎちょう)」で正月飾りと一緒にお焚き上げをしましょう。
「どんど焼き」や「どんと祭」とも呼ばれる火祭りで、氏神神社などで行われます。
地域によって開かれる日にちが違うことがあるため、事前に確認しておきましょう。
お焚き上げができない場合は塩やお酒でお清めして、新聞紙や白い布に包んでから家庭ごみとして出しましょう。
箸の捨て方と風水の関係は?
風水とは、自然や環境の気の流れを調和させることで、人の運気や幸福を高めるという中国発祥の思想です。
風水では、食事や食器にも気が宿ると考えられており、箸の捨て方にも一定のルールがあります。
箸の捨て方によって、運気が変わると言われています。
箸は日本人にとって身近な道具であり、毎日使うものです。
箸は食べ物を口に運ぶことで、人のエネルギーや魂を吸収するとされています。
そのため、箸にも人のエネルギーや魂が宿ると考えられています。
箸を使った後は、感謝の気持ちを込めて清潔に洗い、乾かして保管しましょう。
汚れたまま放置したり、乱雑に扱ったりすると、運気が下がってしまいます。
また、箸は古くなったり傷んだりしたら、新しいものに買い替える必要があります。
古い箸は運気も古くなってしまうと言われています。
新しい箸を使うことで、新しい運気を取り入れることができます。
特にお正月は新年の始まりなので、新しい箸を使うことがおすすめです。
新しい箸を使う際は、大安や一粒万倍日などの吉日におろすと良いでしょう。
では、古くなった箸や割れた箸はどうやって捨てるべきでしょうか。
風水では、箸をそのまま捨てるのはNGです。
箸に宿った人のエネルギーや魂を敬うために、以下のような方法があります。
神社やお寺で供養してもらう
神社やお寺では、8月4日(「はし」の日)や1月15日(どんど焼き)などに箸供養や箸感謝祭を行っているところがあります。
そこで古くなった箸や割れた箸をお焚き上げしてもらうことで、感謝とお別れをすることができます。
塩やお酒で清めて白い紙に包んで捨てる
神社やお寺で供養してもらえない場合は、自分で清める方法もあります。
塩やお酒は浄化作用があるとされています。
塩やお酒をかけて白い紙に包んだ後、家庭ごみとして出します。白い紙は清浄さを表します。
折ってから捨てる
古くなった箸や割れた箸をそのまま捨てると、人のエネルギーや魂が散らばってしまうと言われています。
そのため、折ってから捨てることで、エネルギーや魂を自分の元に帰らせることができます。